「ちょっと無理」は無理。

研究室のスウェーデン人留学生の話。

この間、研究室で彼が日本語の勉強をしていた。
中々筋が良い。
わたしは、大学( を )合格した。 と書いていたので、
「を」でも悪くないよなぁと思いつつ、「に」 is better. って教えてあげたけど、この辺の規則が正直日本人としても全然分からない。
だって、大学(  )受験した。 だったら、 絶対「を」でしょ。何が違うんだろう。
誰か教えてください。

で、問題となる問題がこれ。

ここから駅まで歩いて行くのは無理だと思いますか。
…そうですね。遠いので、ちょっと(  )でしょう。

彼は「難しい」と入れていた。実に完璧な答えで日本語のセンスがある。素晴らしい。
しかし、その前後の問題は全て、上の文中にある言葉をそのまま使ったり否定にしたりして答えさせる問題だったので、

「難しい」は正解で日本語としてperfectだけど、もしかしたらあなたの先生は「無理」というのを正解にさせたいのかもね。

という旨の内容をたどたどしい英語で伝えた。

…そうですね。遠いので、ちょっと( 無理 )でしょう。

ここでタイトルの名言の登場である。

「『ちょっと無理』は無理。無理は無理でしょう・・・」

彼曰く、impossibleはその通りimpossibleなのであって、a little impossibleなんてありえないでしょ!
といって驚いていた。まったくその通りである。日本語の不思議。